突発性難聴は“耳”の病気だけじゃない
― 経絡からみる仕組み ―
この前、急に耳が聞こえにくくなった方が来られました。
病院では「突発性難聴」と診断。
正直、治りにくいこともあります。
なぜか。
耳そのものに大きな異常が見つからないことが多いからです。
鼓膜、三半規管、内耳。
画像検査では問題がない。
でも聞こえない。
ここで考えるべきは
「耳に何が届いていないか」 です。
耳は“気血の供給”で働いている
耳は神経の塊です。
つまり、栄養と血流が命。
中医学では、
耳は複数の経絡とつながっています。
・手陽明大腸経
・足陽明胃経
・手太陽小腸経
・足太陽膀胱経
・手少陽三焦経
・足少陽胆経
かなり広範囲です。
つまり、
耳だけの問題ではない ということ。
起き方は大きく2パターン
① 気血が多すぎるタイプ(パンパン型)
ここがポイント。
血圧が高い。
食べすぎ。
ストレス過多。
経絡の中を流れる気血が多すぎて、
圧が上がる。
イメージで言うと、
ホースに水を流しすぎてパンパン。
耳周辺が固くなり、
流れが滞ります。
② 気血が少ないタイプ(スカスカ型)
病後、産後、育児疲れ。
貧血気味。
今度は逆。
ホースに水が足りない。
栄養不足で、
耳の神経が働きにくくなる。
このタイプは、
疲れと一緒に起こりやすい。
③ 外側がむくんで圧迫するタイプ
経絡の中は問題ない。
でも、
周囲の浮腫で圧迫されている。
顔のむくみ。
顎の張り。
耳周囲の筋緊張。
外から圧がかかって、
流れにくくなる。
これも非常に多い。
だから診断が重要
どの経絡か。
多いのか、足りないのか。
外側の圧か。
これを見極めてから治療する。
整体や鍼灸では、
流れを「温・通・和」で整えます。
では、セルフケアは?
今困っている方へ。
タイプ別にいきます。
■ パンパン型(血圧高め・食べ過ぎタイプ)
ここが固まると耳が詰まります。
✔ 食事量を少し減らす
✔ 甘いもの・脂っこいものを控える
✔ 耳周囲(耳の後ろ・こめかみ)をやわらかくほぐす
流れすぎを“落ち着かせる”こと。
■ スカスカ型(病後・産後・貧血タイプ)
ここが弱ると耳が栄養不足になります。
✔ 耳周囲の気持ちよいツボをやさしく押す
✔ 枸杞の実など補血系を取り入れる
✔ 睡眠を確保する
“足す”ケアです。
■ むくみ型
ここが腫れると流れが止まります。
✔ お風呂で顔汗をかく
✔ フェイスラインを流す
✔ 小顔ローラーも悪くない
目指せ小顔、は理にかなっています。
外の圧を減らす。
予防はできるか?
できます。
耳は急に悪くなるわけではない。
長年の体質の積み重ね。
食と流れ。
この2つを整えること。
経絡は“道”です。
道が詰まれば、
どこかが不調になる。
耳もその一つ。
最後に
突発性難聴は早期対応が大事です。
ただ、
体質は一朝一夕では変わりません。
焦らず、
でも放置せず。
流れを整える。
それが基本です。

