今回は、目のかゆみについてお話しします。
この時期、目がかゆくなることが多いですよね。
ほこりが飛んでいるとか、空気が乾燥しているとか、いろいろな理由が考えられますが、実は寒さや気温の変化も関係しています。
寒さが体に与える影響と目のかゆみがどうつながるのか、その仕組みをお話ししますね。
冬は空気が乾燥するので、ドライアイや涙が出る症状が増えることがあります。
でも、ただの乾燥や花粉だけが原因ではなく、「冷え」が大きく影響している場合もあるんです。
冷えによって皮膚が固まり、体内のエネルギーが閉じ込められます。
寒い時期の初めにはエネルギーが余っているため、咳や痰の絡む症状が多く見られました。しかし、さらに寒さが進むと、血流に問題が生じます。
血管が冷えで硬くなり、血液の流れが滞って交通渋滞のような状態になるのです。
この状態が頭痛や炎症を引き起こす可能性があります。
血流の滞りが目にまで達すると、無理に流れを押し出そうとして痛みが発生します。
これを「不通促痛(ふつうそくつう)」といいます。
目頭には血流がたまりやすくなり、冷えとエネルギーの詰まりが原因でかゆみや軽い痛みが出ます。
血流が不完全に流れていると、手で目をこすると涙が出てきたり、かゆみが止まらなかったりすることがあります。
目のかゆみは、冷えによるエネルギーの閉じ込めが原因で、体内のエネルギーが行き場を失い、目にたどり着いてしまう現象なのです。
これが違う場所に流れれば頭痛や歯痛など別の症状として現れます。
冷水で目を洗うと一時的に気持ちよく感じますが、冷気は逆効果のこともあります。
冷気が血管を冷やして硬化させ、さらに涙やかゆみを増すこともあります。
体内の血流が悪くなると、感覚としては「ほこりが目に入ったような」感じになりますが、これは血流が滞ることによって発生するものです。
かゆみの対処法
まず冷たい水で目を洗うのは効果的です。
次に、足首のマッサージや運動をして血流を下げると、目のかゆみが軽減されます。
また、全身を温めるお風呂が一番のおすすめです。湯船で体全体を温め、足を動かして血液を全身に巡らせましょう。
顔に溜まった熱を発散させれば、目のかゆみも収まります。
食べ物の注意
胃の熱も目のかゆみにつながります。
餅や肉、甘いものは胃の熱を増やすので控えめにしましょう。
胃の熱を冷ますには大根おろしが効果的。特に辛い汁が熱を抑える力を持っています。
子どもの目がかゆいとき、大根おろしを取り入れると良いかもしれません。
体に冷えが溜まるといろいろな出口を探し、咳や頭痛、歯の浮き、ものもらいなどの症状を引き起こします。早めに対応することで大きな病気を防ぎましょう。
★今中先生の楽しい動画はこちらから
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