座骨神経痛とピラティス
〜「伸ばす」よりも大切なこと〜

「お尻から太ももの裏がビリビリする」
「長く座っていると脚がしびれる」
「ストレッチしても、なかなか良くならない」
それ、もしかすると座骨神経痛かもしれません。
でも私はレッスンで、まずこうお伝えします。
“痛いところを伸ばし続けなくて大丈夫ですよ”
座骨神経痛は「神経が怒っている状態」
座骨神経は、腰からお尻、脚へと伸びる太い神経。
- 腰椎まわりの硬さ
- お尻の深層筋(梨状筋など)の緊張
- 骨盤の傾き
- 体幹の不安定さ
こうした影響で神経が圧迫・刺激されると、
痛みやしびれが出ます。
ここで大事なのは、
筋肉の問題だけではなく、“使い方の問題”であることが多い
ということ。
伸ばしすぎる人がとても多い
痛いと、伸ばしたくなりますよね。
前屈をがんばったり、
お尻をぐいぐいストレッチしたり。
でも実は、
- すでに伸びきっている
- 支える筋肉が弱い
- 骨盤が安定していない
そんなケースがとても多いんです。
ピラティスではまず、
安定 → コントロール → 可動
の順番を大切にします。
ピラティスで整える3つのポイント
① 骨盤のニュートラルを知る
骨盤が前に倒れすぎても、後ろに丸まりすぎても
神経への負担は増えます。
まずは仰向けで呼吸をしながら
骨盤の小さな前後の動きを感じることから。
「正しい位置」を体で覚えることが第一歩です。
② 体幹を“固める”のではなく“支える”
腹筋をギュッと固めるのではなく、
吐く息とともに
お腹の奥(腹横筋)をやさしく引き込む。
これだけで、腰への負担は大きく減ります。
腰ががんばりすぎなくなると、
お尻の緊張もゆるんでいきます。
③ お尻は“締める”より“目覚めさせる”
座骨神経痛の方は、
- お尻が弱い
- もしくは力みすぎている
このどちらかが多いです。
大きく鍛えるよりも、
小さなヒップリフトや
横向きのレッグワークで
「使えている感覚」を取り戻すこと。
それが回復への近道です。
呼吸が浅い人ほど、悪化しやすい
呼吸が浅い
↓
肋骨が固まる
↓
体幹が不安定になる
↓
腰ががんばる
↓
神経が刺激される
だから私は、
痛みがある日ほど
まず呼吸から整えます。
痛みは「弱い」サインではない
座骨神経痛になる方は、
がんばり屋さんが多い。
我慢強くて、
無理してでも動いてしまう。
でも痛みは、
「使い方を変えてほしい」
という体からのメッセージ。
鍛える前に整える。
伸ばす前に支える。
それがピラティスの考え方です。

