胃腸が弱ると、なぜ気分まで落ちるのか

胃腸が弱ると、なぜ気分まで落ちるのか

こんにちは。管理栄養士のまゆみです。
私は長く病院で栄養指導に関わってきましたが、現場でよく感じていたことがあります。

それは、
「胃腸の調子が悪い人ほど、気分まで沈んでいる」ということ。

検査では大きな異常はない。
栄養バランスも、そこまで崩れていない。
それなのに、

  • なんとなくやる気が出ない
  • 気分が晴れない
  • 人と話すのが億劫

そんな方が、本当に多かったのです。


病院では「心の問題」と言われがちだったけれど

病院では、こうした状態を
「ストレスですね」「年齢のせいかもしれませんね」
と説明することが多くありました。

確かに、ストレスは関係しています。
でも、栄養士として現場に立っていると、
「心だけの問題では説明できない」感覚がありました。

食欲がない、胃が重い、下痢や便秘を繰り返す。
そういう方ほど、表情が沈んでいくのです。


中国医学では「胃腸」と「気分」は切り離さない

中国医学では、胃腸(脾・胃)は
体を動かすエネルギーや、気力の源と考えます。

食べたものを消化・吸収して、
体だけでなく「気(エネルギー)」を作る場所。

つまり、胃腸が弱ると

  • 体がだるい
  • 考える力が落ちる
  • 気分が落ち込みやすくなる

こうした変化が、自然に起こると捉えます。

「元気が出ない」のではなく、
「元気を作れなくなっている」状態なのです。


ちゃんと食べているのに、しんどい理由

ここでよくあるのが、こんな声です。

「食事量は減らしていません」
「栄養バランスも意識しています」

それでもしんどい場合、
問題は食べた内容ではなく、消化する力にあることがあります。

胃腸が疲れていると、

  • 栄養をうまく使えない
  • エネルギーに変換できない
  • 余計に体が重くなる

結果として、
気分まで下がってしまうのです。


気分を上げる前に、胃腸を休ませる

「元気を出そう」
「気分転換しよう」
それも大切ですが、まずは胃腸を立て直すこと。

中国医学的な食養生では、

  • 冷たいものを控える
  • よく噛んで食べる
  • 消化の良い食事を選ぶ

こうしたシンプルな積み重ねを大切にします。

胃腸が少し元気になるだけで、
「気分が軽くなった」と感じる方はとても多いのです。


気分が落ちているときこそ、体の声を

気分の落ち込みは、
意志の弱さでも、性格の問題でもありません。

体が「少し休ませて」とサインを出していることもあります。

もし最近、

  • 胃が重い
  • 食後に眠くなる
  • 甘いものがやめられない

そんな変化があれば、
まずは胃腸をいたわるところから始めてみてください。

心と体は、思っている以上につながっています。

管理栄養士として、そして中国医学を学んだ今、
私はそう感じています。

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