鍋最高!手作り湯豆腐の巻
――からだをそっと温める、やさしい薬膳――
こんにちは。
料理研究家の ちか です。
寒くなってくると、自然と恋しくなるのが「お鍋」。
火にかけたお鍋から、ふわっと立ちのぼる湯気を見るだけで、
体も気持ちも、少しずつほどけていきますよね。
そんなとき、
「今日は何も考えず、シンプルにいきたいな」
と思ったら、私は迷わず 湯豆腐 にします。
湯豆腐は、実は立派な“薬膳”
お豆腐って、地味に見えるかもしれませんが、
中医学ではとても優秀な食材なんです。
豆腐には
消炎作用、消化を助ける働き があり、
とくに 脾・胃・大腸の経絡 に入ると考えられています。
✔ 食べすぎて胃が重たい
✔ 乾燥しやすく、のどや肌が渇く
✔ なんとなく疲れやすい
そんなときに、
豆腐は「がんばりすぎた体」を静かに整えてくれる存在。
乾燥が出やすいこの季節、
津液(うるおい)を補ってくれる のも嬉しいポイントです。
冷やしても、温めても、からだにやさしい
豆腐は 涼性 の食材ですが、
食べ方によって、働きが変わります。
・冷や奴 → 夏の火照りを静める
・湯豆腐 → 胃の余分な熱をやさしく鎮める
「温めているのに、体を冷やさない」
この絶妙さが、湯豆腐の魅力なんですよね。
糖尿病でのどが渇きやすい方にも、
昔からすすめられてきた食材でもあります。
せっかくなら、手作りしてみませんか?
市販のお豆腐も便利ですが、
今日はちょっとだけ余裕がある日に、
手作り湯豆腐 をおすすめしたいです。
準備するもの
・豆乳 200ml
・にがり 小さじ1
これだけ。
作り方
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豆乳とにがりをそっと混ぜます
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器に流し入れます
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弱火で蒸すだけ
目安は 約10分。
強火にせず、
「湯気がふんわり立つくらい」を保つのがコツです。
ゆっくり、ゆっくり。
火の力を借りて、豆乳が固まっていくのを待ちましょう。

何もしない贅沢が、体を整える
出来上がった湯豆腐は、
調味料をかけすぎなくても十分おいしい。
そのままでも、
少しだけだしを含ませても。
「今日はこれでいい」
そう思える一品が、
実は一番、体を大切にしているのかもしれません。
忙しい日常の中で、
がんばらなくても続けられる薬膳。
寒い日の夜は、
ぜひ湯豆腐で、
体と心をそっと温めてあげてくださいね。

