脳梗塞は「突然」じゃない
――体の流れが、ずっと詰まり続けた結果です――
整体の現場に立って20年以上になりますが、
正直に言うと、脳梗塞は「いきなり起こる病気」だとは思っていません。
体を触っていると、
**ずっと前から“流れが悪くなっていた人”**が、ある日ラインを越える。
それだけのことが多いんです。
中医学でいうと、キーワードは
気滞血瘀(きたいけつお)。
気も血も、
「動けなくなった状態」ですね。
糖質の摂りすぎは、気を詰まらせる
まず多いのが、
糖質の摂りすぎによる気滞。
甘いもの、白いご飯、パン、麺類。
これ自体が悪いわけじゃない。
でも摂りすぎると、
- 気が過剰に作られる
- 動ききれず、停滞する
- 血も一緒に渋滞する
結果、気滞血瘀になる。
整体的に見ると、
お腹・太もも・首がパンパンに張っている人が多いですね。
皮膚が冷えると、熱は中に逃げる
冬場や冷房で、
皮膚が冷えている人、かなり多いです。
皮膚は「体の外の逃げ道」。
ここが冷えて閉じると、
体の中で行き場を失った熱が、上に昇る。
すると、
- 顔がほてる
- 頭が重い
- イライラしやすい
この状態で血が粘ると、
頭部で瘀血が作られやすくなる。
脳梗塞の「下地」ですね。
足が冷えると、頭に気血が集まる
足は、
気血を下に引き戻す場所です。
足が冷えて動かないと、
気血は自然と上に溜まる。
- 足は冷たい
- 頭は熱っぽい
- 首肩はガチガチ
これ、典型的なパターンです。
整体では、
足首・ふくらはぎ・足裏が固まり、
下に引く力がなくなっています。
大椎・首の詰まりは、頭の“排出口”を塞ぐ
首、とくに大椎(だいつい)。
ここは、
- 頭の熱を下に降ろす
- 全身の流れを切り替える
重要なポイント。
ここが固まると、
頭に集まった気血が降りられない。
結果、
頭部で血が停滞し、瘀血が作られる。
首こりを放置している人ほど、
リスクは高いと感じています。
喉の腫れ・ウイルスも「降りられない原因」になる
もうひとつ、見落とされがちなのが
喉のトラブル。
風邪やウイルスで喉が腫れると、
気血は経絡を使って下に降りられなくなる。
特に影響を受けやすいのが
胃経。
胃経は、
顔〜喉〜胸〜お腹〜脚までをつなぐ、
重要な「縦の通り道」。
ここが詰まると、
頭に溜まったものが降りない。
これも、瘀血が作られる要因になります。
脳梗塞は「頭の病気」じゃない
ここまで読んでわかる通り、
脳梗塞は、
- 食事
- 冷え
- 足
- 首
- 喉
全身の流れの問題です。
頭だけ見ても、答えは出ません。
整体師として言えるのは、
「体は必ずサインを出している」ということ。
- 冷え
- 張り
- 重だるさ
- 昇り感
これを放置しないことが、
いちばんの予防になります。
中医学の現場感覚
脳梗塞を経験された方を触ると、
ほぼ例外なく
“下が弱く、上が強い”体をしています。
だから私は、
頭を触る前に、まず足を見ます。
流れを戻す。
下に降ろす。
それが、体の基本です。
難しいことをする必要はありません。
でも「全体で考える」ことは、忘れないでください。

