イライラ・モヤモヤは「気の上衝」かも? 子育てママのための香り×中医学セルフケア
こんにちは。子育てと香りと中医学にハマっている、30代ママのあやこです。最近は幼稚園に通う娘のぐずりで胸がチクチクすることが増え、香りの力でなんとか気持ちを立て直しています。今回は日常の“あるある”から中医心理学へつなげ、家でできる簡単な養生を紹介します。
まずは“あるある”から — 私の朝の出来事
先日、朝の準備中に娘が突然「行きたくない!」と泣き出しました。慌てて対応しているうちに、胸が熱くなり視界が狭くなる感覚に。昔は「自分の短気」と自己嫌悪していましたが、中医学を学んでからは「これ、気が上にのぼっているな(上衝)」と気づけるようになりました。
中医学で見ると:イライラ・モヤモヤは「気の滞り」と「上衝」
中医学では、体と心は「気」の巡りでつながっています。育児中は時間に追われ、睡眠不足や不規則な食事で肝の疏泄(気の巡りを調える働き)が乱れやすくなります。その結果、次のような状態が現れます。
- 気滞(きたい):気が滞って胸が詰まる、ため息が増える、気分が晴れない
- 上衝(じょうしょう):気が急に上にのぼり、顔や胸が熱くなる、頭がボーッとする、イライラしやすい
ここで重要なのは、季節や生活(昇降出入=気の上下と出入り)によって症状の出方が変わる点です。例えば冬の乾燥や寒さ、あるいは梅雨の湿気で気の巡りの表れ方が違ってきます。
香りは“気”に効く即効ケア — ママに使いやすい香り3選
香りは肺と関わりが深く、吸うことで気の流れに直接作用します。子どものぐずりや急なイライラの場面で、手元にある香りでセルフケアができます。
1. ベルガモット(気の巡りを柔らかくする)
作用:胸のつかえやモヤモヤを和らげる。気滞タイプに向く。
使い方:ティッシュ1枚に1滴落として深呼吸。外出前の瞬時のリセットにも◎。
2. ラベンダー(気を下げて落ち着かせる)
作用:上衝でカーッと高ぶった気を鎮める。夜の寝かしつけ前にもおすすめ。
使い方:手首に1滴、ゆっくりと長い吐く息を3回。
3. スイートオレンジ(気分の切り替えに)
作用:明るい香りで気を和らげ、表情と呼吸をほぐす。子どもにも好かれやすい香り。
使い方:ディフューザーで短時間(10〜15分)だけ香らせる。
すぐできる家での“香り+呼吸”ケア(30秒〜1分)
- 朝の1分:ティッシュ深呼吸
コートを羽織る前にティッシュにベルガモットを1滴。鼻から吸ってゆっくり吐くを3回。 - ぐずりでカーッとなったらラベンダー手首吸入
手首にラベンダー1滴。鼻から軽く吸って長く吐く(3回)。気が下りやすくなります。 - 寝かしつけルーティン:オレンジの短時間ディフューズ
子どもが寝付く直前に10分だけ。家全体の空気がふんわりして、ママの緊張も和らぎます。
子どもの近くで使うときのポイント
- 直接子どもの肌には塗らない(原液は絶対に避ける)。
- ディフューザーは短時間(10〜15分)を目安に。部屋を閉め切らず換気を。
- 0〜2歳の乳児には香りの使用を控えるか、必ず医師に相談。
気の流れを日常で整える意義
中医学思想では、身体は季節や生活リズムと常に対話しながらバランスを取っています(気血津液の循環、昇降出入の調和が大切)。感情の揺れも身体の「気」の動きとして捉え、日常の小さな習慣で整えていくことを重視します。香りや短い呼吸法は、まさに日々の昇降出入を穏やかにする“入り口”として有効です。
今日のセルフケア(すぐできる3つ)
- ティッシュ深呼吸(ベルガモット)— 1分:朝のバタバタ前に1分でリセット。
- ラベンダー手首吸入 — 30秒:ぐっと来たら手首に1滴、長い吐息を3回。
- 短時間ディフューズ(オレンジ) — 10分:寝る前の緊張緩和に。換気を忘れずに。
まずは「香りで気づく」ことを習慣にしてください。気づくだけで感情は変わり始めます。

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