ぎっくり腰って、中医学の整体で治る?

ぎっくり腰って、中医学の整体で治る?(たつお先生の現場解説)

やっちゃったようです。ぎぐって!
今朝、顔を洗おうと思った瞬間に「ズキッ!」と腰が固まって動けなくなりました。
こんな時ってどうすればいいの?冷やすの?じっとしてるしかないの?


まず結論:早めに“通して”あげた方がいい

いわゆる「ぎっくり腰」は、中医学で言うと**急性腰部損傷(急性腰扭傷/腰肌損傷)**の範囲です。
現場で触っていても、これは多くが “筋(スジ)と筋肉の損傷+気血の詰まり” で起きます。

腰って、構造的にいつも荷重がかかる場所です。
そこに「急な前屈」「捻り」「持ち上げ」「くしゃみ」みたいな一撃が入ると、スッと逃げられずに局所が防御反応でガチガチになります。


ぎっくり腰の典型サイン(触ると分かる)

こんな状態が多いです。

  • 動かせない/起き上がれない

  • 押すと痛い(圧痛点がはっきり)

  • 寝て少し楽 → でも動くとまた固まる

  • 痛む場所が固定(損傷点がある)

  • 大殿筋・腸腰筋まわりが強く緊張(ここが“ロックの主犯”)

  • 背骨のカーブが変わる(逃げ姿勢になっている)

ここで大事なのは、痛みの正体が「炎症だから触るな」だけじゃなく、**“固めて血が巡れない痛み”**が中心になっているケースが多いことです。


冷やす?温める?──たつおの答えは「基本、冷やしすぎない」

特に、冷たい風・冷え・薄着・汗冷えがきっかけで起きたぎっくり腰は、
中医学でいう 寒邪で経絡が締まり、気血が詰まって痛む(不通則痛) です。

このタイプに「とりあえず氷」は、さらに締めてしまうことがある。
だから私は現場では、まず “温めて緩めて通す” を優先します。

※ただし、触れただけで熱感が強く、腫れぼったい・ズキズキ拍動痛が前面に出るようなケースは、刺激量を落として慎重にいきます(ここはプロの見立てが要ります)。


中医学整体の狙いはこれ:舒筋活血・活血止痛

言い換えると、

  • 筋(スジ)をゆるめる(舒筋)

  • 血の巡りを戻す(活血)

  • 結果として痛みが止まる(止痛)

固まった筋肉を「守りの鎧」だと思ってください。
鎧を外さないと血が通らない。
血が通らないと、痛みが抜けない。

だから、早期治療がカギになります。


よく使うツボ・経絡(現場の組み立て)

ぎっくり腰は“腰だけ”の問題に見えて、実際は腰〜殿部〜膝裏〜ふくらはぎまで連動します。
だから私は、局所+経絡でつなぎます。

腰部(背部の要)

  • 腎兪、命門、腰陽関

  • 大杼〜白環兪(背部の反応を見て調整)

  • 上髎、下髎(仙骨の動きが止まってる人はここが要)

下肢(通して抜く)

  • 委中(膝裏:腰の詰まりを抜く定番)

  • 承山(ふくらはぎ:引きつりをほどく)

  • 陽陵泉(筋の会:外側の張り・捻れをほどく)

手技は、痛みを煽らない範囲で
温・通・和(温める/通す/整える)を基本に、
必要なら**転扳(軽い調整)+揉法(ほぐし)**で“ロック解除”していきます。


家での養生:これだけ守ってください

  1. 固い床に近いところで寝る(沈み込みすぎると腰が余計に捻れる)

  2. 最初の3〜4日は“完全安静”より“軽い動き”

    • 寝返り、短時間の歩行、痛みが増えない範囲でOK

  3. 冷やさない(特に腰と足)

  4. お腹(脾胃)を軽く守る

    • 食べすぎると腹圧・内臓疲労で腰が抜けにくい


最後に:今すぐのコツ

起き上がる時に「腹筋で起きる」より、
横向き→膝を軽く曲げる→腕で押して起きる
腰を“ねじらない起き方”に変えるだけでも、悪化を止められます。

ぎっくり腰は、早く通してあげるほど回復が早い。
「様子見で固めっぱなし」が一番長引きます。
お大事に。

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