データ×中医学:数値に出ない変化をどう扱うか
こんにちは。ヘルモニ投稿者の涼馬です。
普段はITエンジニアとして、ウェアラブルデバイスや健康アプリ、AI解析を使いながら、
数値から体調を推測する生活をしています。
心拍数、睡眠スコア、歩数、活動量。
これらのデータはとても便利ですが、ある時から説明できない違和感を感じるようになりました。
数値は正常。
でも体は重い。
特に「冷え」だけが、どうしてもデータと一致しなかったのです。

◆ 数値は「結果」、中医学は「過程」を見る
ウェアラブルで取得できる多くのデータは、
体の状態がある程度固定された後の「結果」です。
一方、中医学が見ているのは、
- 気の巡り
- 血の流れ
- 体の内側のバランス
といった、変化の途中段階。
数値に異常が出る前の「ズレ」や「滞り」を扱う。
それが中医学の大きな特徴だと感じています。
◆ 冷えは、なぜ数値に出にくいのか
たとえば冷え。
体温計では問題なし。
皮膚温も大きな差はない。
それでも本人は「明らかに冷えている」と感じる。
中医学ではこれは、
- 気が末端まで届いていない
- 巡りが滞っている
- 内臓の働きが落ちている
といった状態として捉えます。
異常値ではなく、流れの低下。
だからこそ、数値だけでは拾いにくいのです。
◆ 舌診・脈診は「非数値データ」を整理する視点
舌診や脈診は、一見すると感覚的な診断に見えます。
でもIT的に見ると、
- 色
- 形
- 質感
- リズム
といった、数値化されていない情報を分類・解釈する仕組みだと感じます。
舌診アプリや脈診デバイスは、
中医学の感覚をデータ寄りに翻訳する試み。
完全な数値ではなくても、
「主観を放置しない」ための重要なツールだと思っています。
◆ 中医学は「感覚」を否定しない
データを扱う仕事をしていると、
「測れないものは信用できない」
という思考になりがちです。
しかし中医学では、
- なんとなく重い
- スッキリしない
- 疲れが抜けない
こうした感覚を、重要な情報として扱います。
それらはエラーではなく、体からの初期ログ。
中医学は、そのログを読み解いてきた医学だと感じています。
◆ データ派こそ、中医学と相性がいい
数値を見る人ほど、
説明できない不調に違和感を覚えます。
だからこそ、
- データで把握できる範囲
- 感覚でしかわからない範囲
この両方を扱える中医学は、
データ派にとって強力な補助線になります。
数値を捨てる必要はありません。
ただ、数値だけにしない。
それだけで、体の見え方は一段深くなります。
◆ まとめ:測れないからこそ、扱う価値がある
体調の変化は、すべてが数値になるわけではありません。
しかし、数値にならないからといって、
無視していいわけでもありません。
中医学は、
数値化されない揺らぎを理論として扱ってきた医学です。
データを見る人こそ、
一度この視点を持ってみてください。
体の見え方が、きっと変わります。

