夜中の足のつり。「体からの小さなSOS」、見逃さないであげてください
こんにちは。漢方薬局で長くお客様のお話を聞かせていただいているとこんな話もあります。
今日はとても多いご相談、「夜中に足がつるんです」このお話を、ゆっくりしていきますね。
病院では「ミネラル不足ですね」「年のせいかもしれませんね」と言われてしまうことも多いのですが……
漢方の現場では、もう少し体の声を細かく聞いてあげたい、そう思う症状なんです。
足がつるのは「筋肉の問題」だけじゃないんです
中医学では、足がつる・こわばる・ピキッと痛む、こうした症状はまとめて「筋(きん)」のトラブルと考えます。
そしてこの「筋」を養っているのが、
- 血(けつ)
- 津液(しんえき)
- 肝(かん)の働き
なんですね。
つまり――
足がつる=体のうるおいと血が足りていないサイン
ということがとても多いんです。

漢方薬局でよく見る「足がつる方の共通点」
これは現場あるあるなんですが……
- 更年期に入ってから増えた
- 寝汗・ほてり・目の疲れがある
- 夜中に目が覚めやすい
- 貧血気味と言われたことがある
- 忙しくて食事が雑
こういう方、本当に多いんです。
中医学的に見ると、これは 「血虚(けっきょ)」や「陰虚(いんきょ)」 の状態。
体をしっとり保つ力が足りなくなって、筋肉が乾いてしまうようなイメージですね。
漢方と同じ働きをする「養生」も、ちゃんとあるんですよ
「漢方薬はちょっとハードルが高くて……」そんな方にも、ぜひ知ってほしいのが、漢方と同じ方向性をもつ養生法です。
血を補う食べものと、同じ働きの養生
漢方でいうと、当帰(とうき)や芍薬(しゃくやく)が使われるタイプ。食べもので言えば、
- 黒ごま
- 黒豆
- なつめ
- レバー(少量でOK)
ですね。
同じ働きをする養生としては、
- 夜は早めに布団に入る
- スマホを目の高さで長時間見ない
- 目を閉じて深呼吸する時間を作る
「血は、休ませることで増える」これ、とても大事なんです。
筋をゆるめる漢方と、同じ養生
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が有名ですが、これは急に縮んだ筋を、ふっと緩める漢方です。
同じ方向性の養生は、
- ふくらはぎを温める
- お風呂で足首をゆっくり回す
- 寝る前に足裏をさする
「温めて、ゆるめてあげる」これだけで、つりにくくなる方も多いですよ。
おすすめの「夜中につらないための小さな習慣」
漢方薬局でよくお伝えしているのは、この3つです。
- 寝る前に白湯を少し
→ 体の中の乾きを防ぎます - 足首〜ふくらはぎを触ってあげる
→ 「今日もありがとう」って、声をかけるように - 冷房の風を足に当てない
→ 冷えは筋の大敵なんです
どれも、お金はかかりません。でも、体はちゃんと応えてくれます。
最後に、漢方おばちゃんからひと言
足がつるのは、体が弱っている証拠ではありません。
むしろ、
「今、ちょっと無理してるよ」
「うるおいが足りなくなってきたよ」
そんな やさしいサインなんです。
叱らずに、「気づかせてくれてありがとう」そう言って、体をいたわってあげてくださいね。
また困ったら、いつでも相談してあげたいんです。
【投稿:50代薬剤師】

