食べているのに元気が出ない――それ、栄養の問題だけではありません

こんにちは。
管理栄養士の まゆみ です。
長く病院で栄養指導に携わってきましたが、
その中で何度も感じたのは、
「数値は改善しているのに、体調が整わない方が少なくない」
という現実でした。
■ 病院栄養の現場で感じた“限界”
血液データを見ながら、
たんぱく質・ビタミン・ミネラルを調整し、
食事内容もきちんと整えている。
それでも、
・疲れやすい
・食後に眠くなる
・朝がつらい
という訴えが残る方がいらっしゃいました。
その時、私自身が立ち止まって考えたのが、
「栄養が体の中でどう使われているのか」という視点です。
■ 中医学で見る「食べても元気にならない理由」
中国医学では、食べ物はただ摂取するだけでなく、
“消化し、気血に変え、全身へ巡らせてこそ意味がある”
と考えます。
その中心となるのが、「脾(ひ)」。
脾は、
・消化吸収を行う
・気血を生み出す
・体を支えるエネルギーを作る
という、非常に重要な役割を担っています。
この脾が弱ると、
栄養は足りているのに、力にならない状態が起こります。
■ 冬に疲れが溜まりやすいのはなぜ?
冬は寒さにより、体のエネルギーが内側へ集まりやすい季節。
中医学では、
「腎」を養いながら、「脾」を冷やさない
ことが大切だとされています。
冷たい飲食や、生ものが続くと、
脾の働きが落ち、気血が十分に作れません。
結果として、
・だるさ
・手足の冷え
・やる気の低下
といった症状につながっていきます。
■ 食材は“栄養価”だけでなく“性質”を見る
管理栄養士として栄養価を見ることは当然大切ですが、
中医学ではさらに、食材の「温・寒・平」という性質を重視します。
- 温める食材:ねぎ、生姜、かぼちゃ、鶏肉
- 脾を助ける食材:米、いも類、豆類
- 巡りを助ける食材:みかんの皮、玉ねぎ
冬は特に、
温かく、消化しやすい調理法を選ぶことで、
食事が「負担」ではなく「養生」になります。
■ 今日の食養生|まゆみの一皿
今日おすすめしたいのは、
ごはん+具だくさんの温かい汁物。
特別な食材でなくても、
・よく火を通す
・噛みやすくする
・温かいうちに食べる
これだけで、脾はしっかり働いてくれます。
「何を食べるか」だけでなく、
どう食べるかも大切にしてみてください。
体は、きちんと応えてくれます。
投稿者 まゆみ

