運動は「筋トレ」じゃなくて“巡らせる技術”。昼の太陽で、経絡はもっと通ります
整体師のたかです。現場歴20年以上、毎日からだを触っています。
今日は「養生の基本=運動」を、整体(動き・姿勢)と中医学(経絡・気血)の橋渡しでまとめます。
養生の根っこは「安定した流れ」
からだは、流れているから温まり、回復し、眠れます。逆に、流れが弱ると冷え・だるさ・痛みが出やすい。
運動は、その流れを“その場で”立て直せる、いちばん確実な養生です。
夜より“昼”。昼のほうが気が外へ流れやすい
中医学では、昼は陽(よう)が盛んで、気が外へ広がりやすい時間帯です。
だから同じ運動でも、夜にがんばるより、午前〜夕方に軽く動くほうが「巡り」が起きやすい。
太陽を使うと、運動は“効きやすく”なります
- 日光:体表をゆるめて、気の出口を作る(こもりを外へ逃がす)
- 体温リズム:昼に活動→夜に鎮まる、が作りやすい
- 呼吸:外気が心地よい時間のほうが深く入りやすい
夜は「回復・収納」の時間。夜の運動は、やるなら軽めにしてあげてください。
整体師が見る「動きが止まる=経絡が詰まる」ポイント
経絡は“線”というより、動きの中で開閉する通路です。
① 肩甲骨の間(背中)が固い
ここが詰まると、首・頭へ行く気血が渋くなりやすい。上半身がのぼせる人にも多い。
関係しやすい経絡:督脈/足太陽膀胱経/手の陽経(大腸・三焦・小腸)
② 股関節が動かない
骨盤まわりが止まると、下半身のポンプが弱くなります。むくみ・冷え・腰の重さに直結。
関係しやすい経絡:足陽明胃経/足少陽胆経/足太陽膀胱経
③ ふくらはぎが硬い(動かない)
血流の話に戻りますが、下半身の筋肉が動かないと、巡りは落ちやすい。
関係しやすい経絡:足太陽膀胱経/足陽明胃経

今日からできる:たか式「昼の巡りを作る」10分養生
STEP1:太陽ウォーク(3分)
- できれば午前中〜15時くらいまで
- 背筋を伸ばすより、胸をやわらかく開く意識
- 呼吸は「吐く」を少し長めに
STEP2:肩甲骨“はがし”運動(2分)
- 両肘を軽く曲げ、肩をすくめずに後ろへ引く
- 「寄せて→戻す」をゆっくり10回
- 背中の真ん中(肩甲骨の内側)が温かくなるまで
STEP3:股関節を開く(3分)
- 椅子に座って片足を外へ開き、股関節を回す(左右30秒ずつ)
- 立てる人は、軽いスクワットを5〜10回(深くしゃがまない)
STEP4:ふくらはぎポンプ(2分)
- かかと上げ下げ 30回
- 最後にふくらはぎを両手で“さすって”終わり
ツボで“運動の効き”を上げる(整体師っぽくいきます)
運動は「動かす」だけでも効きますが、ツボを一緒に使うと通り道が開きやすい。
運動前(通路を開く)
- 合谷(ごうこく):上半身のこわばり・呼吸の浅さに
- 足三里(あしさんり):胃腸の土台づくり+全身の巡りの底上げ
運動後(流れを定着)
- 陽陵泉(ようりょうせん):筋のこわばりをほどく(胆経の要)
- 委中(いちゅう):膀胱経を通して背面を抜く(腰〜脚の重さに)
注意:頑張りすぎると、逆に詰まります
運動は血流に即効性があります。だけど、やりすぎると疲労で筋が硬くなって逆効果にもなります。
目安は「終わったあと、呼吸が楽になる」「その夜の寝つきが良い」。これが正解です。
まとめ:昼の太陽+小さな運動で、経絡は毎日通る
運動は“鍛える”より、まず動かして通す。
昼は気が外へ流れやすい時間。そこに太陽を足すと、巡りはもっと素直に動きます。
今日の10分、できるところからでいいので、体を通してあげてください。
※本記事は養生の考え方の紹介です。持病がある方や強い痛みがある場合は、医療機関や専門家にご相談ください。

