「全部自分でやらなきゃ」と思ってしまうあなた

「全部自分でやらなきゃ」と思ってしまうあなたへ。更年期世代が抱える“心の気滞”の話。

 

こんにちは。働くママの勝手に代表です。正直に言うと、最近ほんとしんどいです。

仕事では管理職としてチームを支えなきゃいけないし、家に帰れば家事と育児が“待ってる”じゃなくて、“襲ってくる”。

「誰か代わってくれません?」って言いたい。
でも言えないんですよね。

言えないどころか、できないことがあると自分を責めちゃう。失敗すると「私のせいだ」と抱え込む。

そんな毎日です。

中医心理学では、この状態を“気が固まる”と言います

中医心理学の世界には、「人の心は気の流れでできている」という考えがあります。

つまり、

気が巡れば、心も体も軽い。
気が滞れば、感情も身体も重くなる。

そして、今の私みたいに「全部自分のせい」と思い込んでしまう状態は、まさに“気滞(きたい)”と呼びます。

気滞の人は、こんな感情を抱えやすい

昔の自分と重なるところが多くて驚いたのですが…

  • 「完璧にやらなきゃ」と思う
  • 頼れない・弱音を吐けない
  • 呼吸が浅くなる
  • イライラしやすい
  • 身体は疲れているのに眠れない
  • 頭ばかり働いて、胸がつまる感じ

これ、全部 “気が胸で渋滞してる” サインなんです。

感情は押し込めると気の流れを硬くしてしまい、結果として身体症状にも出てきます。

更年期でホルモンバランスが揺れる世代は、この“気滞”がとても起こりやすいんです。

中医心理学でいう“心の荷物”は、体のどこに現れるの?

これ、面白いんですが…

● 胸のつっかえ

→ 気が胸で止まる「鬱(うつ)」

● のどがつまる・息が浅い

→ “肺”が気を広げられない状態

● 肩首のパンパン

→ 気が頭にのぼりすぎて熱がこもる

● お腹が張る・食欲が安定しない

→ “脾”がストレスに弱く、ダメージを受けやすい

全部つながっているんです。

私は最近、「心の負担は、身体にそのまま地図のように現れる」とつくづく実感しています。

「弱いところを見せること」は、実は“陰を補う”行為

更年期世代の女性は、長年“がんばる陽の気”で生きてきた人が多いです。

家庭も仕事も両立して、自分のことは後回し。

でも、陽だけを使い続けると陰が足りなくなります。

陰が不足すると…

  • 眠れない
  • イライラ
  • じんわり不安
  • 焦る
  • 常に自分を責める

心と身体がどんどん乾いていくような感覚になります。

だからね、弱さを見せるのは実は「陰を補う」大事な養生なんです。

じゃあどうしたら気は巡るの?

難しいことは一個もありません。

◎ ① 深呼吸より「ため息」をする

中医心理学では、ため息は“気の出口”とされます。

外でため息は気が引けるなら、お風呂でそっと吐いてあげてくださいね。

◎ ② 胸の前をひらく動きを1日3回

おすすめはこれです。

  • 背中で肩甲骨を寄せる
  • 胸をすこし上に向ける
  • 呼吸を流す

胸にこもった気がふわっと動きます。

◎ ③ 「助けて」と言ってみる

これは一番むずかしいけれど、一番効きます。

人に頼ることは、気を下ろす行為。頭でグルグルしていた気が、身体に戻ってくる感覚があります。

私の本音

正直、毎日しんどいです。でも、それを“しんどいね”と言えるだけで、心がすこし軽くなる瞬間があります。

中医学の言葉に、「気は、動けば晴れる」という捉え方があります。

完璧じゃなくて大丈夫。止まらなければ、ちゃんと晴れていきます。